2015年7月12日 (仮訳)新種Stachybotrys thaxteriおよびStachybotrys属3種の命名法上の地位 Li, D-W., 2011. Stachybotrys thaxteri sp. nov. and the nomenclatural status of three Stachybotrys species. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2011/00000115/00000001/art00027 [Accessed July 12, 2015]. 【R3-02002】2015/07/12投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ トリニダード島においてサトイモ科植物の葉に発生したStachybotrys属の一種を検討し、S. thaxteriとして新種記載した。 本種は分生子柄が無色、分生子が楕円形~長楕円形で中ほどがくびれ、斜め方向に波打つ条線を有することなどで特徴づけられた。 また、S. cannae、”S. pallida“、および”S. striatispora“の命名法上の地位を明らかにした。 Trinidad, Maravel Valley (新種) Stachybotrys thaxteri D.W. Li 語源…ホロタイプ標本を採集したRoland Thaxter氏に献名 【よく似た種との区別】 Stachybotrys chartarum 分生子が帯オリーブ色 本種より分生子柄が短い 本種と異なり分生子柄が無色ではなく帯オリーブ色~褐色 本種と異なり分生子柄表面が平滑~小疣状ではなく平滑、粗面、小粒状 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子が中ほどがくびれる楕円形~長楕円形ではなく広楕円形 本種と異なり分生子表面に斜め方向の条線を有するのではなく小疣状~畝状 Stachybotrys eucylindrospora 分生子が帯オリーブ色 本種より分生子柄が短い 本種と異なり分生子柄が無色ではなく無色~淡い帯オリーブ色 本種と異なり分生子柄表面が平滑~小疣状ではなく小疣状 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子が中ほどがくびれる楕円形~長楕円形ではなく円筒形 本種と異なり分生子表面に斜め方向の条線を有するのではなく縦方向条線を有する Stachybotrys freycinetiae 分生子柄が長い 分生子柄表面が平滑~小疣状 本種より分生子柄の最大長が短い 本種より分生子柄の幅が広い 本種と異なり分生子柄が無色ではなく無色~淡褐色 本種より分生子のサイズがずっと小さい 本種と異なり分生子が帯オリーブ色ではなく黒色 本種と異なり分生子が中ほどがくびれる楕円形~長楕円形ではなく円筒形 本種と異なり分生子表面に斜め方向の条線を有するのではなく粗い小疣状 Stachybotrys kampalensis 分生子の形態が類似している 分生子が帯オリーブ色 本種より分生子柄が短い 本種より分生子柄の幅が広い 本種と異なり分生子柄が無色ではなくほぼ無色~帯オリーブ色 本種と異なり分生子柄表面が平滑~小疣状ではなく平滑 本種より分生子が短い 本種と異なり分生子が中ほどがくびれる楕円形~長楕円形ではなく長楕円形 本種と異なり分生子表面に斜め方向の条線を有するのではなく小疣状 Stachybotrys theobromae 分生子柄が無色 本種より分生子柄が短い 本種と異なり分生子柄表面が平滑~小疣状ではなく平滑 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が帯オリーブ色ではなく黒色 本種と異なり分生子が中ほどがくびれる楕円形~長楕円形ではなく嘴状突起を伴う卵形 本種と異なり分生子表面に斜め方向の条線を有するのではなく平滑~小疣状 Stachybotrys variabilis 分生子柄表面が平滑~小疣状 分生子のサイズの範囲が重なる 本種より分生子柄が短い 本種と異なり分生子柄が無色ではなくほぼ無色~褐色 本種より分生子のサイズの変異が大きい 本種と異なり分生子が帯オリーブ色ではなく淡褐色~暗褐色 本種と異なり分生子が中ほどがくびれる楕円形~長楕円形ではなく類球形~楕円形 本種と異なり分生子表面に斜め方向の条線を有するのではなく平滑~小疣状 Stachybotrys virgata 本種より分生子柄が短い 本種と異なり分生子柄が無色ではなく褐色 本種と異なり分生子柄表面が平滑~小疣状ではなく粗い小疣状 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子が帯オリーブ色ではなく暗褐色 本種と異なり分生子が中ほどがくびれる楕円形~長楕円形ではなく楕円形 本種と異なり分生子表面に斜め方向の条線を有するのではなく小疣状 Stachybotrys xanthosomatis 分生子柄が長い 分生子が帯オリーブ色 本種より分生子柄が短い 本種と異なり分生子柄が無色ではなく帯オリーブ色 本種と異なり分生子柄表面が平滑~小疣状ではなく小疣状 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なり分生子が中ほどがくびれる楕円形~長楕円形ではなく楕円形~円筒形 本種と異なり分生子表面に斜め方向の条線を有するのではなく粗い小疣状 Stachybotrys waitakere 本種より分生子柄が短い 本種より分生子柄の幅が広い 本種と異なり分生子柄が無色ではなく無色で頂部が灰色 本種と異なり分生子柄表面が平滑~小疣状ではなく平滑 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり分生子が帯オリーブ色ではなく黒色 本種と異なり分生子が中ほどがくびれる楕円形~長楕円形ではなく基部が丸いか截断状の乳頭突起を伴う楕円形 本種と異なり分生子表面に斜め方向の条線を有するのではなく小疣状 (その他掲載種) Periconiella portoricensis (F. Stevens & Dalbey) M.B. Ellis ※Stachybotrys cannaeを本種と同種であると結論づけた。 (その他掲載種) Stachybotrys eucylindrospora D.W. Li